製造部醸造課リーダー 村田昇
半導体メーカーのエンジニアを経て、下関酒造には2013年9月に中途入社しました。
酒造りはモノづくりという意味で、前職と似ているなあと感じます。
造り方を考えて、品質を管理し、一定の品質に収める点です。
半導体の製造をするためには、数百工程ありますが、各工程がすべてうまく行って、良いモノができます。
半導体ほど工程は多くありませんが、日本酒造りも全く同じ。
原材料の米、水、そして仕込みなど、すべての工程で、温度などの数値データをチェックし、失敗しないように最終形に持っていくわけです。
その点は、エンジニア出身の僕の得意分野です。
日本酒造りの道に入って、そんなに時間が経っているわけではありませんが、大きな酒蔵ではないからこそ、いろいろな経験を積むことができました。
ちょっとずつ練習を重ね、今では国内外の酒コンテストで優秀な賞を獲得できるまでになりました。
自分たちが造った日本酒が高評価されるのは、もちろん、すごくうれしいですし、自信になります。
蔵人って職人ですが、下関酒造には「俺の背中を見て覚えろ」の世界はありません。
これまでに蓄積してきた技術は、きちんと文書しています。
初心者が酒造りの現場に来ても、作業ができるようなマニュアルを整えています。
また、蔵人って休めないイメージですが、休暇をきっちり取れる環境もつくっています。
半導体メーカーのエンジニアをしていた僕のほかにも、歯科技工士出身者がいたり、漆職人が働いていたりと、下関酒造には個性豊かな蔵人たちが集まっています。
そして、みんな仲が良いです。
少人数で酒造りだから、すべての作業工程をみんなの力を合わせてやらなければならない。
決して大きな歯車の一部じゃない。
そこが蔵人のやる気につながっています。
また、日本酒造りに対して「こうじゃないといけない」という固定概念がありませんから、自由な発想で挑戦ができる土台があります。
酒造りにチャレンジしてみたい方は、ぜひ下関酒造に来て下さい。
きっと素晴らしい経験ができると思います。