製造部醸造課 重兼昌浩

製造部醸造課 重兼

歯科技工士から食品加工会社でハム・ソーセージの製造に携わり、「いろんな経験がしたい!」と日本酒業界に飛び込みました。
下関酒造入社は2015年のことです。
とにかく、当時はワクワク感しかありませんでした。
お酒は大好きですし、酒造りの知識がないところからのスタートだから、いろんなことを学べるのが、うれしくて、うれしくて。

そして、今が人生で1番楽しいです。
今の職業が1番楽しいです。

お酒づくりは、微生物の麹菌、酵母という生き物がメイン。
思い通りにできるものじゃないし、神経を使う作業ですけど、苦労した分、おいしい日本酒ができたときの充実感は他では感じられないものです。
手のかかるものほど、愛着ってわくものじゃないですか。
それが、僕にとって日本酒なんです。

下関酒造の蔵人は少数ですから、酒造りの最初から終わりまで、すべてを経験することができます。
入社当時は「こうやって日本酒は造られるのか!」と感動の連続でした。
上下関係が厳しい職場ではありませんから、いいお酒を造るために、僕の思ったことはリーダーに言ったりします。
上司と部下がちゃんと議論ができる現場が、下関酒造なんです。

僕らが造ったお酒を飲んでいるお客さんが、気持ちよさそうに酔っている姿を見ると、うれしくなりますね。
おいしいと言われるのが、蔵人としての喜びですから。

国内外のお酒のコンテストで高評価されるようになってきましたけど、やはり下関の人たちに認めてもらいたいです。
下関酒造の日本酒が、地元の人に愛される、下関の人たちの誇りと思える存在になれたらなあと思っています。

下関酒造|毎日の食卓からハレの日まで。